プロ野球・読売巨人軍の球団代表を解任された清武英利氏(64)が、「球団の内部資料を流出させた」と報じられて名誉を傷つけられたとして、読売新聞グループ本社などに計2千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、東京地裁であった。山田明裁判長は「清武氏が資料を流出させた」と認め、請求を棄却した。 読売新聞は2012年5月、朝日新聞が同年3月に巨人軍の契約金をめぐる記事を掲載したことについて、「清武氏が資料を流出させた可能性が高い」とする記事を掲載。また、週刊文春が同年6月に巨人軍・原辰徳監督の金銭問題を報じたことについて、球団幹部らが「清武氏が情報源」と断定する発言をした。清武氏は「事実無根だ」として提訴していた。 判決は、清武氏のメールの内容や、限られた人しか資料を持っていなかったことなどから、朝日と文春のいずれの記事についても「清武氏が資料を流出させたと推認できる」とした。 判決に、清武氏側は