中国人観光客の「爆買い」に沸く国内のブランドショップや百貨店などで、中国語を話せる人材が不足している。必要に迫られた従業員は語学学校に向かい、企業は中国人を採用するため合同面接会に参加するなど躍起。それでも間に合わず、テレビ電話による通訳サービスの利用も広がっている。 ◇特需 「中国人観光客は団体で一気に押し寄せ、短時間で大量に買い込んでいく。中国語が話せないと大変」。大阪市内のある高級ブランド店の従業員は、十分応対できていないのでは、と不安げだ。 こうした人たちの間で語学学校が注目されている。大手のECC(大阪市)では、中国語のインターネット講座の受講者数が急増。1~3月は前年同期比25%増となった。同社が手掛ける企業研修は中国に赴任する人向けが中心だが、日本国内での接客に活用したいとの相談も増えているという。