SIM-LEIはタイヤの内部にインホイールモーターを備えたことで、333kmという走行距離を実現できた一方で、タイヤが重くなってしまった。一般にはタイヤまわりが重い車は乗り心地が悪くなるといわれている。この問題をどう解決したのだろうか。 1充電で333kmを走行するために、「SIM-LEI」にはさまざまな技術が詰め込まれている。効率が良く回生能力にも優れたモーターを採用し、車体の空気抵抗を減らしたことなどだ。 だが、無理に走行距離を伸ばそうとすると、快適性や安全性、さらには車体の量産性が悪くなる可能性がある。例えば、大陸横断が可能なレース用ソーラーカーは、燃費という観点では素晴らしい性能を発揮するが、快適性は最悪ともいえる。 第4回では、SIM-LEIのシャーシの設計について触れ、走行距離を伸ばしながら、どのように快適性などの課題を解決したのかを解説する。 インホイールは乗り心地が悪くなる
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