「青頭巾」[『雨月物語』より]の続きだよ! 今回で最終回だよ! ※この記事では、霞亭文庫の画像を適宜改変して利用しています。 霞亭文庫書誌詳細 ※画像はクリックすると拡大します。 【くずし字クイズの答え】 かの青頭巾と骨(ほね)のミぞ草葉にとゞまりける。 [くずし字クイズの補足説明] 【原文】 消え失せて、かの青頭巾と骨(ほね)のみぞ草葉に留まりける。 現(げ)にも久しき念の、こゝに消(せう)じ尽きたるにやあらん。 尊(たふと)き理(ことわり)あるにこそ。 されば、禅師の大徳、雲の裏(うら)、海の外にも聞こえて、 「初祖(しょそ)の肉(にく)、いまだ乾(かハ)かず。」 とぞ、称歎(せうたん)しけるとなり。 かくて、里人集まりて、寺内を清め、修理(しゆり)を催(もよほ)し、禅師を推(お)し尊(たふと)みて、こゝに住ましめけるより、故(もと)の密宗を改めて、曹洞(さうとう)の霊場(れいぢやう)