「顧客の言いなり」だと皆が同じものを作ることになり、「価格勝負」に陥って市場が縮小する。では、「価格勝負」できない各社同一価格の業界ではどうなる? 企業は、顧客も気がつかない課題を先取りした解決策を提示して価値を訴求することで、価格勝負から抜けだして、成長することができます。 逆に、「顧客の言いなり」状態になってしまうと、どこも同じものを作ることになるので、差が付けられるのは「価格」だけ。そして価格勝負に陥ってしまうのです。もし業界全体がこのような状況に陥ると、全体の市場は徐々に縮小してしまいます。 ...と、ここまではいつも私が講演でお話ししていることです。 しかし世の中には、価格がどこの会社も同じ業界があります。 例えば書籍は、指定再販商品として、定価販売されています。どの書店でも、同じ書籍は同じ価格です。 このように「値引き」の概念が存在しない業界が「顧客の言いなり」状態になった場合