(ブルームバーグ): 日産自動車の取締役会では、逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者の会長職を巡って意見が分かれている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。会長解任の是非を問う採決まで、24時間を切った。取締役らは逮捕に至った不正行為について、これまでに入ってきた情報が少な過ぎると話しているという。 9人で構成される同社取締役会は日本時間22日午後に、会長解任の動議を採決する予定だ。日産自の最大株主であり、同社と世界最大の自動車連合を組む仏ルノーは、容疑について詳しい情報を待っていると述べ、暫定最高経営責任者(CEO)を指名した。 日産自の西川広人社長はゴーン容疑者が逮捕された19日、数カ月に及ぶ内部調査の結果、報酬額の過小報告と会社資金の不正使用が明らかになったと記者会見で説明した。その時点で西川氏は、同社はゴーン容疑者の会長解任に動くことになるだろうと述べていた。 しかし取締役会メンバ