前回の日記でちょっと触れた、PhD論文のアウトラインについて、今日は指導教授・副指導教授と私の3人で話し合うことになっており、こんなことは珍しいので、何を言われるんだろうとビクビクしながらいってきました。しかし結果としては、結構簡単に3人とも方向性に関して合意に達し、その方向性を踏まえて削る部分も明確になりました。その方向性とは、もともと私が出願したときの研究計画書通りの方向性で、どうも私がこの1年ちょっと研究をやる中で少し色気を出しすぎて欲張ったプランを作ったために、その辺を見抜かれた感じでした。ただ、当初の研究計画書では曖昧だった部分も、これまでの自分の研究を踏まえてより具体化した形で3人で合意に達することができ、かなりクリアなレールが敷くことができた気がします。そのうえ、そんなにしょっちゅう会うわけではない副指導教授は、「very inspired」と言って興味と期待を示してくれて、
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 『分析哲学の現在』(世界思想社)が品切れになっていますね。 認識論と行為論について、日本の分析哲学者による論考が収録されており、 この分野に興味がある人は一読の価値があるかと思います。 分析哲学の現在 (SEKAISHISO SEMINAR―哲学の現在) 特に田村均の「感覚する個人 センスデータ論批判と自然主義」は、 日本語で読める数少ないセラーズに関する解説文献です。 『経験論と心の哲学』がよくわからなかった人は、 本論考を読んでみて概要を掴んでから改めて挑戦するのが良いかと思います。 こういう分析哲学の個別分野についての日本語文献が、 もっと一般の人にもアクセスしやすい形で出版されるといいのですが。。。 関連書籍⇒分析哲学
ヘーゲルと現代思想の臨界―ポストモダンのフクロウたち 作者: 岡本裕一朗出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2009/03メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 42回この商品を含むブログ (4件) を見るヘーゲルの著作の誤読あるいは独自解釈に基づくヘーゲル神話という観点からいわゆる現代思想を解きほぐしていきませう、というのが本書のアウトラインで或る。 大陸哲学といってもいろいろあるけどこの著者さんはヘーゲルの議論を仔細に検討することを通じてヘーゲルに影響を受けた現代思想を整理してる。でもこの著者は現代思想を無下に叩いているわけじゃなく、ここはさすがに「哲学は誤読上等」とかで看過するのはどうなの、と言わざるをえないような所を繊細に指摘しているというかんじ。 たとえば「主奴論」。これは1930年代にコジェーヴがヘーゲルの『精神現象学』を「歴史全体を主人と奴隷の闘争の歴史としてみる
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