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haruharu36のブックマーク (312)

  • 日本語の読書案内・その3 - Perduranceな日々

    とかなんとか言ってるうちに、もう大晦日だよ…。とりあえずちょっとだけでも進めておきます。 〈第3章:時間に関して〉 この章はいいよね。誰に聞いてもこの章の評判はいい。この章だけ別のアンソロジーに入ったってのもうなづける。おすすめ。 一方、読書案内を書く身にとっては、この章はめんどう。時間論のは多いので、どれを紹介すべきかはけっこうむずかしいからね。とりあえず、『時間論の構築』は挙げておこう。 時間に関する哲学的問題はたくさんあるから、そのうちのいくつかを論じるだけで何冊もが書けてしまう。でも、このは問題について論じて終わりではなく、タイトルにもあるように、時間そのものを「構築」している。特に時間のように様々な分野に波及する問題については、個々の問題に答えを出して終わりではなく、体系的・包括的な回答を目指していかないと堂々巡りになりがちなので、こういう姿勢でやっていかないと前に進まない

    日本語の読書案内・その3 - Perduranceな日々
  • 日本語の読書案内・その2 - Perduranceな日々

    年末なのになぜかなかなか更新できないな。このペースだと、いったいいつになれば読書案内が終わるのやら。 とりあえず、今日は第2章。 〈第2章:宿命論に関して〉 この章はこのの最初の山だと思う。というのも、「議論」の概念が登場するから。議論(「論証」と訳した方がよかったような気がいまでもしてるけど)は、個人的には哲学の中心概念だと思ってる。主張されていることがどういう議論に支えられているかを検証することが哲学の基作業だと思うので。というわけで、この章では前提1とか前提2とかがやたらと出てくるので慣れていない人にはしんどいと思うけれど、こういう細かい検証作業は哲学の大事なところだから、なんとか頑張ってついてきてほしい。まあ、もうちょっと楽しく書いてくれればいいのに、という気はするけれど。 宿命論については、時間論や偶然性との関係で、入不二さんが最近いろいろ書いてるらしい(入不二さんは「運命論

    日本語の読書案内・その2 - Perduranceな日々
  • 日本語の読書案内 - Perduranceな日々

    はてなキーワードでも『形而上学レッスン』の画像が入ったみたいでなにより。 さてさて、前回読書案内のことをちょっと書いたが、ひとつ思い出したことがある。最初の頃の構想では、最後にあとがきがわりの文献案内をつけようと思っていた*1。けっきょく文にかかりっきりで、候補のをちゃんとチェックできなかったのでボツにしたんだけれど、ここならいい加減なことを書くのも許されるだろうから、ちょっとやってみる。 〈第1章:人の同一性に関して〉 「人の」というと耳慣れないかもしれないが、これは「人格の同一性(personal identity)」のこと。訳註でも書いたけれど、「人格」ということばにはいろんな手垢がついてしまっているので、ここで「person」を「人格」と訳すのは、もはやほとんど誤訳と言っていいほどだと思う*2。 もっとも、「人の〜」がいい訳かと言われれば、それも微妙なところ。『四次元主義の哲学

    日本語の読書案内 - Perduranceな日々
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  • 「分析哲学の現在」が品切れ いちご日記

    [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 『分析哲学の現在』(世界思想社)が品切れになっていますね。 認識論と行為論について、日の分析哲学者による論考が収録されており、 この分野に興味がある人は一読の価値があるかと思います。 分析哲学の現在 (SEKAISHISO SEMINAR―哲学の現在) 特に田村均の「感覚する個人 センスデータ論批判と自然主義」は、 日語で読める数少ないセラーズに関する解説文献です。 『経験論と心の哲学』がよくわからなかった人は、 論考を読んでみて概要を掴んでから改めて挑戦するのが良いかと思います。 こういう分析哲学の個別分野についての日語文献が、 もっと一般の人にもアクセスしやすい形で出版されるといいのですが。。。 関連書籍⇒分析哲学

  • Thinking about cognitive science and philosophy in Japan

    単なるアイデアやメモの置き場。あくまで思いつきを適当に書いてるだけであり、記載の情報は不確かなので注意 認識論(どのように命題が真であると分かるのか)に関しては大きく二つの立場がある。その一つは対応説であり、語と物に対応関係があればその命題は真であるとされる。これは、それが正しいかどうかは見れば分かる!という常識的な直観に合致した分かりやすい考え方であり、有名なところでは論理実証主義者はこの考え方を採用していた。しかし、この考え方には大きな欠点があり、それはセラーズによって所与の神話だとして批判されている。つまり、外から与えられた感覚だけによっては命題が真であるかは分かり得ないという。例えば「これは赤い」という命題が真であるかどうかは、示された対象を目で確かめれば済む話のはずである。だがそうはいかない。その色が赤であるかどうかというのは感覚からだけでは確かめようがない。判断する側に「赤とは

  • 2012-07-15

    洋文献関係 Joseph Almog and Paolo Leonardi eds.  Having in Mind: The Philosophy of Keith Donnellan, Oxford University Press, 2012 Andrew W. Appel ed.  Alan Turing's Systems of Logic: The Princeton Thesis, Princeton University Press, 2012 Though less well known than his other work, Turing's 1938 Princeton PhD thesis, "Systems of Logic Based on Ordinals," which includes his notion of an oracle machine, h

    2012-07-15
  • 2006-03-23

    飯田泰三  『戦後精神の光芒 丸山眞男と藤田省三を読むために』、みすず書房、2006年 新刊。Description 8月15日を境にして、「一身にして二生を経た」丸山眞男と、「精神の運動を開始した」藤田省三。日社会の精神の変容を深くみつめ続けたふたりの巨人の思考の軌跡を、ともに戦後を伴走した思想史家が活写する。 小文を集めたなので読みやすそう。興味深い。 Cafeで昨日入手した『理想』の新カント派特集から、何かの文章を読み散らかす。特に 廣松渉、大黒岳彦  「新カント派が遺したもの」 の、大黒さんによる新カント派の流れと背景の説明はとても参考になった。以下、極一部をかいつまんでみる。 ヘーゲルが1831年になくなった後、ドイツでは1840年から1870年にかけて哲学の沈滞が起こる。その理由は2つあり、一つはヘーゲルが世を去って思弁的で体系的な哲学が勢いを失ってしまったことと、もう一

    2006-03-23
    haruharu36
    haruharu36 2012/07/12
    新カント派。
  • 2006-04-02

    昨日は桜並木を見に行くも、まだ充分には咲いていない。しかも肌寒い。軽く眺め渡して退去。またにしよう。 昨日Cafeで 坂部恵  「カントの生涯」、有福孝岳他著、『カント全集 別巻 カント哲学案内』、岩波書店、2006年 や同書のそこここを拾い読む。また以下も同様。 “From Frege and Russell to Carnap: Logic and Logicism in the 1920s”, in S. Awodey and C. Klein, eds., Carnap Brought Home: The View from Jena, Chicago, Open Court, 2004 この論文の註8とこの註が付された文の箇所では面白い話が書かれている。これは既にRussell研究者にはよく知られたことなのかもしれませんが、その部分を読むと大体以下の様である。 CarnapはR

    2006-04-02
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    haruharu36 2012/07/12
    フランス現代思想と比較しての特徴付け。日本の法律学で分析系の哲学がスルーされがちなのもそのせいなのだろうか。
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  • 2008-03-22

    知らない電車の路線に乗って少し散策。 Chrystine E. Cassin  “Russell's Discussion of Meaning and Denotation: A Re-examination”, in E.D. Klemke ed., Essays on Bertrand Russell, University of Illinois Press, 1970 ゴットロープ・フレーゲ  「ルードウィヒ・ウィトゲンシュタイン宛書簡」、野和幸訳、『みすず』、みすず書房、第410号、1995年5月号 H.G. タウンゼンド  「第八章 セント・ルイスの哲学」、『アメリカ哲學史』、市井三郎訳、岩波現代叢書、岩波書店、1951年 1目はRussellのGray's Elegy argumentに関する論文。 2目は、以前にcopyして持っていたのに行方不明になっているので、再

    2008-03-22
    haruharu36
    haruharu36 2012/06/25
    伊藤邦武「アメリカン・プラグマティズム I 」、伊藤邦武編、『哲学の歴史 第8巻◆18~20世紀 社会の哲学 進歩・進化・プラグマティズム』の注釈の誤り。
  • 2011-09-23

    Saul A. Kripke  Philosophical Troubles: Collected Papers, Volume 1, Oxford University Press, Due in November 2011 Anil Gupta  Truth, Meaning, Experience, Oxford University Press, Due in November 2011 Hiroakira Ono and Yuichi Komori  ''Logics without the Contraction Rule,'' in: The Journal of Symbolic Logic, vol. 50, no. 1, 1985 Hiroakira Ono  ''Semantical Analysis of Predicate Logics without the C

    2011-09-23
    haruharu36
    haruharu36 2012/06/23
    言語哲学大全の論証の不備。言われるまでスルーしてた。野本和幸先生スゲー
  • 2011-11-20

    まず、哲学関係。 Saul A. Kripke  Philosophical Troubles: Collected Papers, Volume 1, Oxford University Press, 2011 Kathrin Glüer  Donald Davidson: A Short Introduction, Oxford University Press, 2011 Oskari Kuusela and Marie McGinn ed.  The Oxford Handbook of Wittgenstein, Oxford University Press, Oxford Handbooks in Philosophy Series, 2011 神野慧一郎  『イデアの哲学史 啓蒙・言語・歴史認識』、ミネルヴァ書房、2011年 足立恒雄  「フレーゲ、デデキント、ペアノを読む

    2011-11-20
    haruharu36
    haruharu36 2012/06/19
    フレーゲはVやV'らを落とした Begriffsschrift の部分系を保持していたという見解。私は素人だけど、すごく面白いなと思った。
  • Daily Life:内井先生からのコメントと伊勢田のリプライ

    September 19, 2009 内井先生からのコメントと伊勢田のリプライ 先日のメモに対して内井先生からお返事をいただきました(ありがとうございます)。許可をいただいたので、私信部分をのぞいて転載するとともに、わたしからのお返事をそのあとに書きます。 『単なる「多様性増加」ではなく「分岐」の原理である以上、ここまでふくめて「分岐の原理」のような気もするし、内井先生のイラストレーションも実質はそうなっているわけであるが、他方ダーウィン自身の定式化には中間的な変種の絶滅は含まれていない。 あと、現代のフィンチの研究の例がダーウィンの分岐の原理の実例だというのは疑問がある。内井先生の分析では、分岐の原理の大前提はある種が生息可能な上限を超えて増えようとしている、という状況設定だったはずだが、フィンチの例は単にそれぞれの環境にあわせて自然選択が働いた例ではないか(だったらウォレス流の形質分岐

  • Daily Life:ダーウィンの思想

    September 17, 2009 ダーウィンの思想 学期がはじまって大変な事になる前にということで読み進める。 ダーウィンの思想―人間と動物のあいだ (岩波新書) 著者:内井 惣七 販売元:岩波書店 発売日:2009-08 おすすめ度: クチコミを見る 第三章までは「ダーウィンのデモン」という視点が出ている以外は、スタンダードな解説だが、第四章でダーウィンの分岐の原理の概念の分析という内井先生のオリジナルな研究が展開されはじめる。 ダーウィンとウォレスの「分岐」の違いというのはわたしがM1のときに先生が講義でされてた話で、そのときに論文にもなっているが、一般向け書籍に書かれるのははじめてではないか?「種の起原」を読んでも「種の大著」を読んでも何を言っているのかよくわからない箇所が大変あざやかに解説されていて、書の読みどころの一つ。 ここの箇所で疑問点があったのでメモ。 分岐の原理と中

  • Daily Life:講義最終回

  • Daily Life:科学と実在論

    January 28, 2010 科学と実在論 科学と実在論―超越論的実在論と経験主義批判 (叢書・ウニベルシタス) 著者:ロイ バスカー 販売元:法政大学出版局 発売日:2009-11 クチコミを見る 書評をたのまれた関係で読んでいる。来の領域である科学的実在論論争の中でほとんど言及されることがないのに、その外ではこれを古典として崇めているグループがある、という奇妙な。 よほどとんでもないなのかと思って読み始めたが、自然主義の定着した今から見るとむしろ穏当な主張が多い。経験と独立に法則というものがあり、世界はわれわれと独立な階層構造をなしていて、われわれは背景知識という社会的な資を使いながらそれを読み解いていく。実在論の論拠は科学が可能だということそれ自体である。など。 いろいろつっこめるところはあるけれども、とりたてて無視されるようなでもない。開かれた系としての世界と閉じた系