とかなんとか言ってるうちに、もう大晦日だよ…。とりあえずちょっとだけでも進めておきます。 〈第3章:時間に関して〉 この章はいいよね。誰に聞いてもこの章の評判はいい。この章だけ別のアンソロジーに入ったってのもうなづける。おすすめ。 一方、読書案内を書く身にとっては、この章はめんどう。時間論の本は多いので、どれを紹介すべきかはけっこうむずかしいからね。とりあえず、『時間論の構築』は挙げておこう。 時間に関する哲学的問題はたくさんあるから、そのうちのいくつかを論じるだけで何冊も本が書けてしまう。でも、この本は問題について論じて終わりではなく、タイトルにもあるように、時間そのものを「構築」している。特に時間のように様々な分野に波及する問題については、個々の問題に答えを出して終わりではなく、体系的・包括的な回答を目指していかないと堂々巡りになりがちなので、こういう姿勢でやっていかないと前に進まない