新年です。書評代わりに、はてブのコメント風に、読んだ本の感想を書いてみたいと思います。 今回は、ポール・クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』(2003年、山形浩生訳)から、特に気に入った箇所を抜き出して、コメントしてみました。 (以下、冒頭に""付けされた箇所は、本文からの引用。「…」の箇所は、本文の省略。矢印「→」からは右は、その本文に対するブログ主のコメントです。) ■①ある国の生産性と国際競争とは、まず無関係だよ■"アメリカの生活水準のトレンドは、自分とこの生産性成長で決まってる…国際競争なんか、何の関係も" →クルーグマン曰く、外国の成長はあちらのマーケットを広げてくれるし、その国の労賃も上がるはず、と。 (p45) ①の補足:中国を想起してみましょう。中国の成長によって、中国のマーケットは広がりますので、日本の輸出チャンスが大きくなり、中国の労働者の労賃は一応は上がるのです