2011年1月10日のブックマーク (5件)

  • アーレントの「評議会制度」

    「ここまでアーレントの共和主義の内実を検討してきたが、では彼女は具体的にどのような政治制度を構想していたのだろうか。彼女は、アメリカ革命の革命精神を制度化するようなものとして、ジェファーソンの主張する「ウォード」(ward)という小規模な共和国が政治の基単位となり、それがピラミッド型に積み重なるような政治体制を構想した。この延長線上に有名な「評議会制度」(council-system)がある。フランス革命時の「革命協会」、1871年のパリ・コミューン、1905年、1917年のロシア革命におけるソヴィエト、1918-19年のドイツ革命におけるレーテ、1965年のハンガリー動乱における評議会などが歴史上有名である。彼女は政党制や代議制を批判する。政党制や議会制は代表によって成立する。しかし、「利害や福祉」は代表できるが「活動や意見」は代表できないのである。評議会制度とは、政党制や代議制に代わ

    アーレントの「評議会制度」
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2011/01/10
    "政党制や代議制を批判…「利害や福祉」は代表できるが「活動や意見」は代表できない""評議会制度とは…市民が意見を戦わせる自由で公的な空間" →これ読むと、アレントも"評議会"と"代議制"は並存可能と考えたのかな
  • 生身の弱さについて - 内田樹の研究室

    平川くんと新春の「たぶん月刊話半分」の収録を久が原の平川くんの家で行う。 平川くんのご実家を訊ねるのは40年ぶりくらいである。 久が原の街のたたずまいは昔とほとんど変わっていない。 子供の頃は、21世紀になるころはエアカーに乗って、銀色の宇宙服着て、宇宙ステーションみたいな学校に通うようになると信じていたけれど、ぜんぜんそんなふうにはならなかったね、とふたりで歩きながらぼそぼそ話す。 90年代のバブルの頃、街の様子ががらりと変わりそうになったけれど、それも一時のことだった。 人間は「ヒューマン•スケール」からはなかなか抜け出せないものだ。 生活の惰性というのは侮れないね、という話をして、頷き合う。 ラジオの主題はイデオロギーと生活感覚の癒合と乖離について。 空理空論のイデオロギーは危険なものだけれど、日人の場合は、それを生活実感が覆してしまう。 「百日の説教、屁一つ」である。 いくら大義

    haruhiwai18
    haruhiwai18 2011/01/10
    "他人のことなんか構う暇ねえよ…そういう「リアルな実感」の上に…ショーヴィスムや市場原理主義…の言説が載って" →"自分さえよければいい"と"ショーヴィスム"の間に隔たりあると思うけど/むしろ"善意"こそ怖い
  • SYNODOS JOURNAL : 世論調査の現状をデータで整理する 菅原琢

    2011/1/117:0 世論調査の現状をデータで整理する 菅原琢 ◇はじめに◇ 筆者は2011年の早いうちに世論調査に関して2つの原稿を出す予定となっている。ひとつは、「世論調査は機能しているのか?―「民意」解釈競争と現代日政治の迷走」『日世論調査協会報よろん』107号、もうひとつは「スケープゴート化する世論調査」(『Journalism』2011年1月号)である。 世論調査についてとやかくいう人は増えたものの、日の世論調査の現状について理解した上での議論というのは驚くほど少ない。その意味で今回紹介する各データは、世論調査を批判したい人にとっても、利用したい人にとっても、役に立つものだろう。 なお、ここで扱う世論調査は、政党支持率、内閣支持率(組閣直前を除く)が聞かれている政治に関するRDD方式の世論調査に限定している。分析の効率の観点から三紙に絞っているが、以下のデータ傾向や議論

    haruhiwai18
    haruhiwai18 2011/01/10
    "雇用・失業、あるいは年金…世論調査の項目としてほとんど採用されていない" →比べてみると、"外交"と"政治とカネ"は負担の行先を話題にしなくていいからお手軽。"消費税"はそれ以外の徴税法を考えなくする役割かも
  • 平和運動をやっている人の戦争アレルギーはいかがなものか - 虚構の皇国

    12月から延々と続いてきた繁忙期もひとまず一区切り。ようやくネットにいろいろアップしたりできるようになりました。 詳細不明の絵の切れっ端を多数譲ってもらいましたので、とりあえずそんなものからtumblrにアップしていきます。 一昨日、仕事の関係で平和運動の中の人(50歳代くらい)とおしゃべりする機会があり、びっくりしたことがあった。 「軍部の暴走」ってよく言われるけれど、大日帝国軍隊の指揮命令系統ってどうなってたんだ、という話になったわけですよ。で、まず驚いたのは「大営」ってどんな仕組みなのか、彼は知らない。「そんなこと興味ない」って言う。えっ、じゃあなんで「軍部の暴走」ってアナタは言えるの? と不思議でしょうがいない。 で、いろいろと話すうちに、僕の方からクラウゼヴィッツの「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」というテーゼを紹介したところ、「それは戦争賛美だ! 戦争戦争

    平和運動をやっている人の戦争アレルギーはいかがなものか - 虚構の皇国
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2011/01/10
    "「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」…を紹介したところ、「それは戦争賛美だ!…」" →クラウゼヴィッツの本旨が"文民統制"だったと反論しませう。"政治の継続"だから、戦争は政治の力で止められると
  • 新之助のblog:日本の改新 膨張中国の抑制必要

    2011年01月10日 日の改新 膨張中国の抑制必要 第1部識者に聞く 8  これからはアメリカ中国という原理の異なる2大勢力が世界を分けていく、と考えるべきだろう。工業化が進み、経済的に自立すれば市民が育ち、民主化するという理論が、中国には当てはまらなかった。その異質性について、文明史的な理解が必要になる。  中国文明は非常に特殊だ。他の文明から明らかな影響を受けないで独自に生まれた。ローマ帝国がそれ以前のギリシャやユダヤから影響をけ、移動・混交することで「雑種強勢」し、新たな文明を生み出したのとは全く対照的だ。  周から漢の時代に形を整えた中国文明の特徴は、第一に官僚支配だ。この帝国の官僚とは「漢字を知っている人」のことで、詩文に優れることが求められた。普通に使うものだけで数万字ある漢字を覚え、使い方を洗練させるのだから、文人官僚は特権階級を形成し、農民と隔絶する。この点、文字がア

    haruhiwai18
    haruhiwai18 2011/01/10
    "高校無償化する金があるくらいなら、やる気のある生徒のための奨学金を充実させるべき" →大学も無償にして、代わりに卒業厳しくする、といった方法さえ考えない。"文明"とか大口叩くわりに最後までケチ臭ぇ。黙祷