松本零士さん原作のアニメ「銀河鉄道999(スリーナイン)」の「新作」を、九州電力がホームページで公開している。アクセス数は2カ月余りで10万件近く。宇宙を舞台に九電の事業をPRする内容だが、根強いファンもいてひそかな人気だ。 「時空を超えたエネルギーの旅」のタイトルで、本物と同じ鉄郎とメーテルが宇宙を旅する物語。約4分ずつ5話あり、7月末から1話ずつ順に配信し、9月24日に最終回を迎えた。 制作費は数千万円。北九州育ちの松本さんも参画し、制作会社も声優もほぼオリジナル通り。温暖化による海面上昇で陸地が水没寸前だったり、資源が乏しく高エネルギー燃料のリサイクルを進めたりしている星を舞台に、温暖化防止への取り組みや核燃料サイクルをアピールしている。九電の担当者は「さりげなく事業のPRができた」と話す。(大畑滋生)