文/大西連(NPO法人「もやい」理事長) NHK「貧困報道」の炎上 日本における「貧困」への無理解がまたも露呈する形となった。2016年8月18日にNHKがニュース番組で「子どもの貧困」問題を取り上げたところ、そこで名前と顔を出して発言した高校生に対するバッシングがネットなどで起きている。 また、参議院議員の片山さつき氏が自身のTwitterアカウントにおいて、ネットニュースのリンクを引用リツイートする形で、下記のように発言した。 「拝見した限り自宅の暮らし向きはつましい御様子ではありましたが、チケットやグッズ、ランチ節約すれば中古のパソコンは十分買えるでしょうからあれっと思い方も当然いらっしゃるでしょう。経済的理由で進学できないなら奨学金等各種政策で支援可能!」(https://twitter.com/katayama_s/status/766895331401347072) 「私は子ど
トランプ批判をしたとたんツィッターで300近くのヘイト攻撃を受けたユダヤ系の評論家マリス・クライズマンが叫んだ疑問。「どうしてこんなに沢山の匿名レイシスト・トロールがアニメ・アイコンなの?」 https://t.co/DkMgyo4ayg
2016.08.26 子どものささやかな楽しみすら奪う人びとにとって、「貧困」は差別のためのツールにすぎない 子どもの貧困について扱ったNHKの特集番組が炎上しています。 番組には、家庭の経済状況が理由で専門学校への進学を諦めなければならなかった高校3年生の女子高校生が登場しました。この「貧困女子高生」は、経済的に困窮している母子家庭で、クーラーのない家で育ちました。アニメや漫画が好きで、専門学校への進学を希望していたものの、入学金50万円を工面できず、進学を諦めたそうです。 番組終了後、彼女のものとみられるTwitterアカウントに、アニメグッズを購入した形跡や、イベントのチケットが届いたこと、千円以上のランチを食べている様子がわかるツイートが見つかり、「貧困とはいえない」「ズルをしている」といった非難が殺到しました。 火に油をそそいだのが、片山さつき議員のような、生活保護受給者を「怠け
NHKがニュース番組で紹介した女子高校生に、ネット上で批判が殺到した。NHKは「貧困女子高生」と報じたが「生活に余裕がある」「捏造」という内容だ。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】 片山さつき・参議院議員も報道に疑問を呈したことで、事態はさらに炎上した。 バッシングは、本来、NHKが伝えようとした「子どもの貧困」の問題を覆い隠した。なぜ、このようなことが起きたのか。そして、問題の本質とは。 家計が苦しいために、パソコンを購入することはできない。だから、キーボードだけ買って、タイピングの練習をする。進学だって、諦めざるを得ない。 今回、NHKのニュース7(8月18日放送)で取り上げられたのは、母親と二人暮らしをする、神奈川県内の女子高生だ。 「経済的な壁に直面」しているとして紹介されていた彼女。しかし、その部屋のなかに、アニメグッズやイラスト用のペン、エアコンのようなものが映り込
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