ブックマーク / blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu (3)

  • 『古事記』は読み継がれ、語り継がれているか : 子安宣邦のブログ -思想史の仕事場からのメッセージ-

    ■津田・国民思想論・3                 子安宣邦 『古事記』は読み継がれ、語り継がれているか 1 「古事記ー一三〇〇年目の真実」 雑誌『現代思想』2011年5月の臨時増刊号に「古事記ー一三〇〇年目の真実」というタイトルをもった特集号がある。欧米発の「現代思想」を先駆的に紹介することを任としてきたこの雑誌は、思い出したようにネイティヴな問題を特集号に組んでみたりする。『古事記』とはこの雑誌で何年置きかに繰り返し特集されるテーマである。その時々の思想モードにしたがって『古事記』は再発見されるものであるかのように。この特集号の「編集後記」で編集者はこう語っている。 「途方もないと思う。いまから一三〇〇年前に語られ、紡がれ、書きとめられた物語が、こうして読まれ続けているということを、いったいどのように考えたらいいのだろう。当たり前のことだけれど、この物語を語り継いだ人たちは、ものを

    『古事記』は読み継がれ、語り継がれているか : 子安宣邦のブログ -思想史の仕事場からのメッセージ-
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2019/12/31
    "「古事記が読まれ続ける日本」というのはウソでも、彼らの試みが「古事記が読み続けられる日本」をいま創り出しているのは事実だからである。〈もう一つの日本〉が彼らによって創り出されている" →伝統の創造
  • 「日本の近代化」とは何かー中国編集者の問いに答えて : 子安宣邦のブログ -思想史の仕事場からのメッセージ-

    「日の近代化」とは何かー中国編集者の問いに答えて       子安宣邦 問い:19世紀後期日、すなわち江戸時代末期の日において「近代化」はもっとも核心的な課題であったといってよいでしょうか。「近代化」はこの時期以来の日社会の発展における目標であったといえるのでしょうか。 答え:19世紀後期の日は国際的な危機の中にありました。東方進出を計るロシア艦船が日周辺に出没し始めます。軍事力をもって中国に自由貿易を要求するイギリスは日にとっても脅威でした。アヘン戦争は当時の日の先覚者には自国の危機としても認識されていました。1853年にアメリカのペリー艦隊が来航し、鎖国日の開港と通商とを要求したことから、日の国際危機は一気に国内危機に転化しました。当時の日はこの対外的危機に主権国家として対応しうるような国家的体制(外交的、軍事的、法制的体制)をもっていなかったからです。このことは

    「日本の近代化」とは何かー中国編集者の問いに答えて : 子安宣邦のブログ -思想史の仕事場からのメッセージ-
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2018/10/22
    "私の著書が日本におけると同様に、あるいはそれ以上に中国や韓国で多くの読者を得ていること""この重みが絶えず加えられるかぎり、私は絶望することはありません。" →子安先生、あっちでも読まれてるんだな(konami
  • なぜこの中国認識は問われねばならないのか : 子安宣邦のブログ -思想史の仕事場からのメッセージ-

    講座「中国問題」の1 なぜこの中国認識は問われねばならないのか ―汪暉『世界史のなかの中国』を読む 「しかし、市場化とグローバリゼーションのプロセスの中で、政党の性質と役割及びそれと国家との関係には重大な変化が発生した。中国政治体制とその他の社会とは違いが大きいが、中国で起こったこれらの変化とその他社会の体制内部の政党−国家関係の変化は事実上同じ潮流の中で起こった。」 汪暉『世界史のなかの中国』 1  なぜこの中国認識が問われるのか 汪暉とは現代中国の〈新左派〉を称される思想家である。いまここで読もうとする『思想空間としての現代中国』も『世界史のなかの中国』[1]も、その書名に見る通り中国の現代思想家である汪暉による中国の自己認識ともいうべき著書である。しかしこれらがただそれだけの書であるならば、すなわち中国知識人による現代中国の自己認識の書というだけであるならば、これらの書の日人によ

    なぜこの中国認識は問われねばならないのか : 子安宣邦のブログ -思想史の仕事場からのメッセージ-
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2014/12/26
    "二体制間に同一の政治的危機を執拗に記述していくことの意味…それは〈民主主義〉と〈全体主義〉という社会体制間の違いを捨象してしまうこと" →「どっちもどっち」で「民主化」を否定するレトリックw
  • 1