ブックマーク / gurugurian.hatenadiary.org (6)

  • 鄭忠海「朝鮮人徴用工の手記」(1) - 歌ったらアカン歌なんてあるわけないんだッ!

    先日取り上げた、鄭忠海「朝鮮人徴用工の手記」を読了。 筆者の鄭忠海氏は1919年生まれ。1944年に徴用によって広島の東洋工業に動員。翌年の原爆投下により被爆し、終戦後に帰国した。このは、在韓被爆者渡日治療活動に携わっていた井上春子氏が、鄭氏の手記を見せてもらったことがきっかけで出版に至ったものだ。 古庄正ほか「朝鮮人戦時労働動員」によれば、書は岡田邦宏や西岡力、杉幹夫などによって「強制連行否定論」の根拠にされているという。また、毎度お馴染み(?)「強制連行論のイザヤ・ベンダサン」*1こと鄭大均氏も「在日・強制連行の神話」でこのの一節を引用し、「それを読む限り『強制連行』という言葉は事実を歪めているという印象を受ける。」*2と述べている。 実際書を読んでみると、鄭忠海氏は被動員者としては(被爆したことを除いては)比較的恵まれた環境だったようだ。事もそれなりに充実していたようだし

    鄭忠海「朝鮮人徴用工の手記」(1) - 歌ったらアカン歌なんてあるわけないんだッ!
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2015/10/11
    "動員先で最も多いのは、戦時動員以前から朝鮮人を多く雇用し、労務管理システムが確立されていた炭鉱""そうしたことを考えれば、鄭忠海氏の例が戦時動員の典型とはとても言えない" →戦時動員の基礎知識。
  • 鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(1) - 歌ったらアカン歌なんてあるわけないんだッ!

    さて、少し前に予告したように、今回から何回かに分けて鄭大均「在日・強制連行の神話」(以下「〜神話」と略す)について検証していきたいと思う。 在日・強制連行の神話 (文春新書) 作者: 鄭大均出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/06/22メディア: 新書購入: 2人 クリック: 94回この商品を含むブログ (43件) を見る この「〜神話」を取り上げる理由はいくつかあるのだが、ひとつには「私が共感するのは『強制連行』論よりは、それに対する批判のほうであり、『強制連行』という言葉の使用には懐疑的である」というこの*1が新書という(廉価で、手に取りやすい)形で出版され、強制連行についての書籍の中では現在最も広く読まれていると思われるから、というのがある*2。 その前に、個人的な話を少し。このを読んだのは去年のことだった。強制連行についてはネット上の否定論をざっと読んだことがあるく

    haruhiwai18
    haruhiwai18 2015/10/11
    "南京事件論争に詳しい人向けに分かりやすく言えば、東中野修道氏が資料を恣意的にねじ曲げて引用して印象操作を行うやり方に極めて近い" →ってことはつまり、この本、よほど酷いってことであるw
  • 「強制連行は200人程」という誤認 - 歌ったらアカン歌なんてあるわけないんだッ!

    前の記事に頂いたブックマークをたどっていたら、雁屋哲の美味しんぼ日記 「嫌韓・嫌中について その4」という記事を見つけた。 ここでは雁屋氏に届いた、典型的な嫌韓からのものと思われる投書が紹介されていて、その中に「朝鮮人強制連行も分かっているのは200人程でほとんどが朝鮮からの出稼ぎです」という部分がある。 で、当然雁屋氏はこの点に対してもツッコミを入れ、「この人の書いてきた『200人程度で、ほとんどが朝鮮からのでかせぎです』と言うのは、一体何なのだろう」と嘆いておられるのだが、自分は「ああ、またか」という気持ちになった。 実際、2ちゃんねるやミクシィなどで朝鮮人強制連行の話になると、必ずと言って良い位この「強制連行された朝鮮人は200人くらいしかいなかった」という話が出てくるのだ。 この数字のソースというか根拠は、1959年7月13日の朝日新聞に掲載された、以下の記事と思われる。 大半、自

    「強制連行は200人程」という誤認 - 歌ったらアカン歌なんてあるわけないんだッ!
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    haruhiwai18 2014/07/26
    "現在の在日コリアンで…強制連行をルーツにする者は少数…しかし…強制連行がなかった…ことを意味しているのではない""1944年~1945年度に…朝鮮から日本本土に新規徴用された数は210975人" →2008年記事。
  • 忠誠・同化を強要する論理 - 歌ったらアカン歌なんてあるわけないんだッ!

    図書館で借りた「<日人>の境界」をようやっと(返却期限ギリギリで)読み終えた。 「日人」の境界―沖縄・アイヌ・台湾・朝鮮 植民地支配から復帰運動まで 作者: 小熊英二出版社/メーカー: 新曜社発売日: 1998/07/01メディア: 単行購入: 9人 クリック: 67回この商品を含むブログ (75件) を見る で、k3altさんのブログを覗いてみたら「日人って何だろう」という記事を書いておられて、奇妙な縁と共時性を感じると同時に、そのコメント欄を読みながら「今も昔も変わんねえな」と、しばし感慨にふけった。 タイトルにあるように、このは明治以降「日人」と「非日人」の境界に置かれた人々―ある時は「日人」として取り込まれ(包摂され)、ある時は「非日人」として排除されたアイヌ、沖縄・台湾・朝鮮出身者―の歴史について書かれている。自分が勉強不足なせいもあってか、初めて知った事実も多

    忠誠・同化を強要する論理 - 歌ったらアカン歌なんてあるわけないんだッ!
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    haruhiwai18 2012/12/30
    "大和魂は即ち献身服従の大精神であつて自由を許す理がない""君等は宜しくそれに信頼して云はれる儘に随いて行きさへすれば必ずより大なる幸福を亨けるに違ひない" →家父長制的ウザさが満載w 某自民改憲案の源流かw
  • 鄭大均「在日・強制連行の神話」を検証する(5) - 歌ったらアカン歌なんてあるわけないんだッ!

    このシリーズの一回目で、「〜神話」の第一章「在日は強制連行の被害者である」と第二章「反論」の概要について簡単に触れた。 在日・強制連行の神話 (文春新書) 作者: 鄭大均出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/06/22メディア: 新書購入: 2人 クリック: 94回この商品を含むブログ (43件) を見る しかし、このような構成は非常に問題がある。なぜなら、このような分類の仕方は読者を「強制連行」論=「在日は強制連行の被害者であるとする論」という誤った見方に誘導してしまうからだ*1。その上、来「強制連行」論側(すなわち鄭大均氏や彼が共感する論者とは正反対の立場)であるはずの金英達氏を、あたかも強制連行否定論者のごとく紹介するという過ちをおかしているのは、前に述べた通りである。 そもそも強制連行(戦時動員)研究・在日朝鮮人史研究において、戦時動員が始まる以前から日に居住していた

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    haruhiwai18 2011/03/12
    "強制連行…研究・在日朝鮮人史研究において、戦時動員が始まる以前から日本に居住していた朝鮮人が多数存在していたこと、…動員によって渡日した朝鮮人の多く…戦後まもなく帰国したことは常識" →研究上の常識
  • 「マンガ嫌韓流」の強制連行否定論を検証する。 - 歌ったらアカン歌なんてあるわけないんだッ!

    今日、「マンガ嫌韓流4」が発売したらしい。まだ読んではいないが、k3altさんのこの記事を読む限り、まあ、ロクでもないわな。 ということで「発売記念」というわけではないが、以前ミクシィに書いたマンガ嫌韓流の強制連行否定論の検証記事に加筆したものを再掲しておく。 まず「マンガ嫌韓流」の強制連行についての主張は以下の通り。 1.終戦直後には200万人の朝鮮人がいたが、この200万人の朝鮮人は強制連行で日に連れてこられたわけではない。もし強制連行でやって来た朝鮮人がいたとしてもみんな帰っていったはず。(p83・85) 2.当時「強制連行」という名の政策はなかった。「強制連行」とは朴慶植の「朝鮮人強制連行の記録」(1965年)というにより広まった戦後の造語だ(p85・86)。 3.朴慶植は鎌田沢一郎の「朝鮮新話」の引用に際し、「但総督がそれまで強行せよと命じたわけではないが、上司の鼻息を窺ふ朝

    「マンガ嫌韓流」の強制連行否定論を検証する。 - 歌ったらアカン歌なんてあるわけないんだッ!
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2010/12/27
    "終戦直後、朝鮮人労働者がいた炭鉱では多くの労務係が「報復を恐れて」逃げ出し…「…理想的な友好関係が築かれていた」ならば、どうして報復を恐れる必要があっただろう" →"加害者"のいう友好は大抵薄っぺらい。
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