ブックマーク / kkumata.hatenablog.com (12)

  • ヘレン・ケラーとスウェーデンボルグの神秘思想 - 熊田一雄の日記

    https://www.sougiya.biz/kiji_detail.php?cid=1397 より転載 「眼に見えないものの存在は信じない」「自分の眼で見たもの以外信じない」という人がいるが、ヘレンには苦笑以外の何物でもないだろう。彼女にとっては、スウェーデンボルグの提示するヴィジョンも、現実世界も違いはなかった。ヘレンは言う。 「眼が見えず、耳が聞こえない者にとって、霊の世界を想像するのは難しいことではありません。大多数の人々にとって霊的な事象が漠然としていて遠いものであるのと同じように、障害をもつ私の感覚にとっては、自然界のほとんどすべての事象が漠然としていて遠いのです」 *近代の合理主義的知識が、いかに視覚に依存しているか、ということを示しています。

    ヘレン・ケラーとスウェーデンボルグの神秘思想 - 熊田一雄の日記
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2022/08/31
    "「眼が見えず、耳が聞こえない者にとって、霊の世界を想像するのは難しいことではありません。…障害をもつ私の感覚にとっては、自然界のほとんどすべての事象が漠然としていて遠いのです」" →ブクマ。
  • 我としての意地 - 熊田一雄の日記

    「意地」を張っている人には、自己中心性と視野狭窄がつきまといます。意地は、新宗教でよく「捨てねばならない」と説くところの「我」です。精神科医の中井久夫が指摘するように、意地は、来は非常事態を乗り切るための心理であり、わずかに無冠の弱者にのみ許されるものです。しかるに、現在の日文化は、「男の意地」、特に「強者の意地」に寛容すぎます(「男性」であるだけでも制度的には「強者」なのですが)。近代日の男性が、「わがままで甘ったれ」になりがちなのは、そのことと深く関係しています。

    我としての意地 - 熊田一雄の日記
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    haruhiwai18 2019/11/09
    "意地は、本来は非常事態を乗り切るための心理であり、わずかに無冠の弱者にのみ許されるものです。しかるに、現在の日本文化は、「男の意地」、特に「強者の意地」に寛容すぎます" →我欲となる。
  • 「天理教教祖と<暴力>の問題系」を再論する - 熊おやじの日記

    愛知学院大学大学文学部紀要48号原稿(2019年3月刊行) <題名>「天理教教祖と<暴力>の問題系」を再論する <著者>熊田一雄(宗教文化学科准教授) <Title>Rethinking “The Foundress of Tenrikyo and Violence” <Author>Kazuo KUMATA(Associate Professor, Department of Religious Culture) <要旨> 天理教教祖の中山みき(1798-1887)は、年老いてから、男性信者としばしば力比べを行い、簡単に負かしては、「神の方には倍の力」と説いていた。論では、第一に社会的弱者・困窮者の救済を目指した自分の宗教運動が、貧窮者の現実の暴動にならないように、教祖は力比べを行う必要があったと論じる。また、ジェンダーに基づく暴力に関して、教祖は、は夫を立てるべし、とは言っていなか

    「天理教教祖と<暴力>の問題系」を再論する - 熊おやじの日記
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    haruhiwai18 2018/11/07
    "最近(2018)、天理教の多くの教会が、「子ども食堂」の運営を始めた""天理教に「子ども食堂」はとてもよく似合う""教団本部の指示なしに、多くの教会が自主的に運営していることにも注目したい" →最近の天理教
  • 景山民夫と幸福の科学 - 熊田一雄の日記

    更新をサボっている拙ブログへのアクセスが、昨日から急増しています。履歴を見ると、「景山民夫」で検索している。女優・清水富美加さんが幸福の科学に出家したことが、「そういえば景山はなぜ入信していたのだろう?」という疑問を生んだのでしょう。 フライデー事件ももう時効だと思うから書きますが、景山民夫が幸福の科学に入信した理由のひとつは、娘さんが重度身体障害者だったことにある、と思います。伝統仏教(インド宗教)と違って、幸福の科学では、そういう不幸の原因を「前世の悪いんねん(カルマ)」ではなく、「魂の向上のために自分で環境を『選択』した修行」であり、「次の転生では別の環境での修行が選べる」と説くのです。こういう西洋近代神秘主義の輪廻観には、ニーチェの運命愛思想の大衆版としての側面があります。 *参考:熊田一雄『輪廻・転生』「日の仏教<6>論点・日の仏教」法蔵館、1996年

    景山民夫と幸福の科学 - 熊田一雄の日記
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2017/02/17
    "景山民夫が幸福の科学に入信した理由のひとつは、娘さんが重度身体障害者だったことにある、と思います""幸福の科学では、そういう不幸の原因を…「次の転生では別の環境での修行が選べる」と説" →幸福の科学案件
  • 村上春樹とスタン・ゲッツ - 熊田一雄の日記

    スタン・ゲッツのアルバム『アット・ストーリーヴィル1&2』を聴き直しました。村上春樹が『ポートレイト・イン・ジャズ』(文春文庫、2004年)で一押しにしていたアルバムです。私は村上春樹のジャズ評論は、彼の小説よりも信用しています。しかし、これが歴史的名盤の1枚であることはわかるのですが、私には愛聴するほどのアルバムだとは思えません。やはり、音楽趣味も違います。 ちなみに、村上春樹は、「キース・ジャレットの音楽の胡散臭さ」(『意味がなければスイングはない』文春文庫、2008年、p198)を批判します。確かに、私も「キースはジャズなのか?」と思うことはありますが、ヒーリング・ピアノだと思えばよく出来ていると思います。それを言えば、村上春樹の「文学」だって十分「胡散臭い」と思います。

    村上春樹とスタン・ゲッツ - 熊田一雄の日記
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    haruhiwai18 2017/01/23
    "村上春樹は、「キース・ジャレットの音楽の胡散臭さ」…を批判します""それを言えば、村上春樹の「文学」だって十分「胡散臭い」と思います。" →おお、、それを言っちゃおしめえよ(こなみかん
  • 「清貧」とは? - 熊田一雄の日記

    「清貧」とは、カトリックの伝統においては、つらい苦行なのではなく、富を必要に応じて公平に分かち合う「分かち合いの徳」のことです。つまり、この世の富を人類全体で共同使用するために、自分の使用を控えそれを人々に供給することです(『カトリック教会のカテキズム』2833)参照)(日カトリック司教協議会『今こそ原発の廃止を』編纂委員会『今こそ原発の廃止をー日のカトリック教会の問いかけ』カトリック中央協議会、2016年、p263)。 *これ、日では誤解している人が多いと思います。案外、現代日の若者のカー・シェアリングやシェアリング・ハウスに近い発想かも。

    「清貧」とは? - 熊田一雄の日記
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    haruhiwai18 2016/11/05
    "「清貧」とは、カトリックの伝統においては…富を必要に応じて公平に分かち合う「分かち合いの徳」のことです""この世の富を人類全体で共同使用するため" →"逆分配"な国には、この徳があるだろうか(反語)
  • 西原理恵子「無知と貧困の連鎖」を語る - 熊田一雄の日記

    西原 親父がアル中で家が荒れている子どもには、チャンスも知識もないんですよ。大人になったときにも、チャンスも知識もない女は、誰かに頼らないといけないんです。自活して生活できる女になるなんて、それはそういう立派なモデルを知らないとできない。私の田舎の女の子なんて、みんなそういう存在を知りませんでしたからね。目標になる女性がいないんですもの。みんな歌手とか女優になろうなんて誰もいわない。「看護婦さんになります」「保母さんになります」っていうのが精一杯の夢。イメージできるモデルタイプとしてはそれが限界なんですね。ほとんどの女性が結婚して相手にどうにかしてもらおうと思っている。それが一般常識になると、自分に力がない女性だと、相手の男がどんどん下がっていく。別れれば別れるほど、次の相手はどんどんランクが落ちて、もう二〇歳で一生後悔しているような女ばっかりでしたよ。 月乃 想像力って大切ですよね。 西

    西原理恵子「無知と貧困の連鎖」を語る - 熊田一雄の日記
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    haruhiwai18 2016/09/06
    "自活して生活できる女になるなんて、それはそういう立派なモデルを知らないとできない。私の田舎の女の子なんて、みんなそういう存在を知りませんでしたからね。" →ロールモデル的問題について
  • 三島由紀夫と生長の家 - 熊田一雄の日記

    三島由紀夫を観る〔28〕 三島由紀夫が、宗教法人「生長の家」の谷口雅春著「占領憲法下の日」に序文を書いているということである。このは手にしていないので以下は、ネットで見つけた序文である。 http://blog.livedoor.jp/dorci/archives/52011799.html このたび谷口雅春師の『占領憲法下の日』といふ、憂國慨世の書を読むに当り、私は殊に、その「生命体としての日国家」の章に深く感動した。これこそ久しく私の求めてゐた日の国家像であり、生命体としての個的自覚と、生ける全体とをつなぐ唯一の橋が、ここに語られてゐると思はれた。 *生命主義と国家主義の結合は、全体主義と親和性が高いのだと思います。

    三島由紀夫と生長の家 - 熊田一雄の日記
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    haruhiwai18 2016/09/06
    "三島由紀夫が、宗教法人「生長の家」の谷口雅春著「占領憲法下の日本」に序文を書いているということである。この本は手にしていないので以下は、ネットで見つけた序文である。" →親和性高そう(konami
  • 「男のなかの男」が「自殺」したとき - 熊田一雄の日記

    いずれにしても、中川元大臣が亡くなった後のメディア報道にはつくづく失望させられました。中川元大臣の死は、アルコール問題について国民に広く啓発し、治療によって回復しうる病気であることを広く知ってもらうには、絶好の機会だったはずでした。昔から専門家のあいだでは、未治療のアルコール依存症者の平均寿命は五二歳であり、アルコール依存症自体が「緩慢な自殺」とか「慢性自殺」とかいわれてきました(Menninger,1938)。中川元大臣の早すぎる死を説明するには、それだけでも十分であったはずです。 しかし、私が知り得た限りでは、そのような報道はひとつもありませんでした。報道はもっぱら「惜しい政治家をなくした」「彼は男のなかの男であった」という趣旨のものに終始していたのです。私は、「この国には、アルコール依存症という「否認の病」を「否認」する構造がある」と感じないでいられませんでした(松俊彦『アルコール

    「男のなかの男」が「自殺」したとき - 熊田一雄の日記
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    haruhiwai18 2015/05/10
    "昔から専門家のあいだでは、未治療のアルコール依存症者の平均寿命は五二歳""中川元大臣の早すぎる死を説明するには、それだけでも十分""しかし…そのような報道はひとつも…" →酒をさけられる社会の必要性(哀
  • スイスでバトラー叩き - 熊田一雄の日記

    http://irorio.jp/yasumyg/20141117/178828/ より転載 ジェンダー思想家ジュディス・バトラーへの名誉博士号に、スイスで抗議運動 性意識の解放を唱えるジェンダー理論家への名誉博士号授与により、スイスの大学で保守派による抗議運動が巻き起こっている。 現代を代表するジェンダー理論家にスイスの大学が名誉博士号 ジュディス・バトラーといえばカリフォルニア大学バークレー校教授にして現代を代表するジェンダー理論家の一人。「性差」は生物学的に決定付けられたものではなく文化的・社会的に構築されて行くもの、というフェミニズムの思想を推し進めると共に、それが前提としている男/女という二項対立の自明性そのものを否定。そして自身も同性愛者であると公言する彼女は、性愛をめぐる正常/異常という対立もまた断固として拒否する。 この高名にして挑発的な思想家に対し、スイス・フリブール大学

    スイスでバトラー叩き - 熊田一雄の日記
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    haruhiwai18 2014/11/22
    "バトラー氏は次のような言葉で講演を始めた。「皆さんからの抗議のため、まず持ち時間から2分差し上げます。それからお話に入りましょう」。講堂の学生たちはこのユーモアに拍手喝采" →スイスでのバトラー騒動w
  • 全共闘世代と「男どうし」について - 熊田一雄の日記

    杉田二郎 男どうし 作詞:北山修 作曲:杉田二郎 君にはかわいい 恋人ができたという 我が家の嫁さんには 子供が しらけた時代だね うすっぺらな言葉だけど 友情はこわれないと むきになって叫びたい この頃だ ふるさとに帰ったら 二人だけで会おうよ 手紙だけでは 言えない話をしようよ だって男どうしじゃないか 昔のように話し明かそうよ ばかがつくほどに 正直すぎる君だから さみしさに酔いしれる時もある 昔ならいつでも ゆかいな仲間たちが すぐにやって来ただろう 泣いて笑った幼な友達だ ふるさとに帰ったら 俺にまかせておくれ 秋のまつりの頃だし みんながそろうだろう だって男どうしじゃないか 昔のように話し明かそうよ ふるさとに帰ったら 顔だけは出すんだよ 無理を承知で あの娘もひっぱり出すつもりさ だって男どうしじゃないか 昔のように話し明かそうよ だって男どうしじゃないか 昔のように話し明

    全共闘世代と「男どうし」について - 熊田一雄の日記
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    haruhiwai18 2014/11/22
    "セジウィックのいう「ホモソーシャリティ」(男性間の非・性的な絆)の特権性""戦後日本の「企業戦士」を「女としかセックスしないゲイ」と呼んだのは、橋本治" →橋本治の比喩が実に正確な案件。
  • 「永遠の0」と「男らしさ」 - 熊田一雄の日記

    話題の百田尚輝『永遠の0』を読了。「義理(戦友に命を助けられた)と人情(子のために生き延びたい)を秤に掛けりゃ、義理が重たい男の(生活)世界」が国家に利用される(特攻死)という話でした。エピローグでは、米軍兵士たちとの「ミニマルな友愛」(J・デリダ)―「好敵手」として認められる―が描かれていました。絵に描いたような「ホモソーシャル礼賛」の物語です。やれやれ。

    「永遠の0」と「男らしさ」 - 熊田一雄の日記
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    haruhiwai18 2014/02/08
    "エピローグでは、米軍兵士たちとの「ミニマルな友愛」(J・デリダ)―「好敵手」として認められる―が描かれていました。絵に描いたような「ホモソーシャル礼賛」の物語" →外野をハブって 勝手に和解w
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