東京大学(東大)は、新規の長鎖非コードRNA分子「CTBP1-AS」がアンドロゲンの刺激を受けてがん遺伝子のように働くことを発見したほか、同分子が前立腺がんの増殖、進展に大きな役割を果たしていること、ならびにそのエピゲノム作用を介する分子メカニズムを解明し、特にホルモン療法が奏功しない難治性前立腺がんの新たな治療の標的となりうることを明らかにしたと発表した。 同成果は同大医学部附属病院 老年病科 特任臨床医の高山賢一氏、同大医学部附属病院 22世紀医療センター 抗加齢医学講座の井上聡 特任教授、同大医学部附属病院泌尿器科の本間之夫 博士、同大先端科学技術研究センターの油谷浩幸 博士、埼玉医科大学ゲノム医学研究センターの堀江公仁子 博士、理化学研究所の林崎良英 博士、東北大学の鈴木貴 博士らによるもの。詳細は欧州科学雑誌「The EMBO Journal」に掲載された。 前立腺がんは発症頻度