記事一覧 抗生物質解明しペプチド合成成功 福井県立大・濱野准教授チーム (2012年7月23日午前7時04分) 抗生物質ストレプトスリシンの生産メカニズムを解明した濱野吉十准教授(左)と丸山千登勢研究員=福井県永平寺町の県立大福井キャンパス 土中の微生物が生産する抗生物質「ストレプトスリシン」について、福井県立大生物資源学部の濱野吉十(よしみつ)准教授(40)のチームが、菌体内での生産に関わる3種類の酵素を突き止め、独特な生成メカニズムを解明した。この仕組みを使い、抗生物質などの働きを左右するアミノ酸化合物(ペプチド)の合成にも成功。「効果の薄くなった抗生物質や抗がん剤などの再活性化につながる発見」としている。 論文は23日発行の化学生物学の学術誌「ネイチャー・ケミカル・バイオロジー」(電子版)に掲載される。 現在、多くの抗生物質や抗がん剤、免疫抑制剤などが微生物や植物によって生産され