記事一覧 加圧水型、電源喪失時どう冷やす 最後の「命綱」故障想定なし (2011年3月18日午前8時08分) 電源喪失時の原子炉冷却(加圧水型炉) 深刻な事態に陥った東京電力福島第1原発(沸騰水型軽水炉)では、外部からの電力供給が止まった際に使う非常用ディーゼル発電機が動かず、多重に準備されているはずの冷却機能が失われたのが原因となった。県内の商業炉のほとんどは加圧水型軽水炉で構造が異なるものの、電源喪失時に原子炉をどう冷やすかは大きな課題。内部の蒸気を動力源として注水する仕組みが最後の「命綱」となるが、この系統の故障までは想定していない。福井県は防護策の一層の多重化を求めている。 県内の商業炉13基のうち関西電力の美浜、大飯、高浜原発と日本原電敦賀2号機の計12基は加圧水型炉。外部の電源を失い非常用発電機も動かない「全交流電源喪失」に陥った場合、蒸気で動く補助給水ポンプで蒸気発生器に水