2023年8月17日のブックマーク (2件)

  • 『統計分布を知れば世界が分かる』/松下貢インタビュー

    世の中は複雑怪奇です。そこに何らかの法則を見つけるのはむずかしいようにも思えます。では、どうすれば世界の法則が見えてくるのでしょうか。『統計分布を知れば世界が分かる―身長・体重から格差問題まで』を刊行した松下貢さんに、お話を伺いました。 ――統計についてのはたくさんありますが、書はそれらとどう違うのでしょうか。 松下:「統計」とは、ある共通の性格をもつものの集まりに注目し、その集まりに属する個々のメンバーが示す性質を調べてデータとして求め、その集まり全体としての特性や傾向などを数量的に表すことを言います。 たとえば、埼玉県など、ある地域の小学校に入学したばかりの児童全体の集まりについて、彼らの身長や体重を測定してデータとして集め、「男女別々の平均の値はどれくらいになるか」、「男女でどれほどの差があるか」、「ほかの地域と比べてどのような違いがあるか」、「これまでの入学児童と比べてどのよう

    『統計分布を知れば世界が分かる』/松下貢インタビュー
  • 統計分布を知れば、経済学が変わる - 経済を良くするって、どうすれば

    こういう一冊を待っていた。松下貢著『統計分布を知れば世界が分かる』である。経済学ではリスクの扱いが要になる。経営者が利益を最大化すべく合理的に設備投資をするには、リスクを期待値として見積れなくてはならない。ところが、リスクは、分散が大きくなると対応が著しく困難になり、分散が無限大に発散するベキ分布では期待値の計算すら不能になる。それでは、実際の設備投資の変動はどういったものなのか。松下先生の手法を使いながら検証してみよう。 ……… 設備投資のようなマクロ経済のデータは、せいぜい月次のため、分布を描けるほどの数を揃えるには無理がある。そこで役立つのが、松下先生の提唱する「ランキング・プロット」という手法である。これを使うと、鉱工業の接続指数(1978.1~2017.12)の480個という限られた数でも、滑らかな累積分布関数の曲線を描くことができる。この手法を用い、資財生産(除く輸送機械)の

    統計分布を知れば、経済学が変わる - 経済を良くするって、どうすれば
    harumanachika
    harumanachika 2023/08/17
    ” 合理的期待論が主流となって、需要管理が捨てられたら、理論が通用しない事態に陥るとは、皮肉な話である。”