そもそも、文字数に限らず情報量が多すぎる資料は「10秒ではじかれる」のだとか。ここでいう情報量には、色数、アイコン、矢印も含まれます。 本書では、文字以外のこうした要素についても詳しい解説があります。 対角線を意識したレイアウトに越川さんは、スライドを10秒見て、どれが頭に残りやすいかを調べました。 すると、左上に配置された文字・図形にまず目が留まり、それから目線はやや中央に移動して右下に移ることがわかりました。つまり、左上から右下への対角線上に目線が移動します。 それをふまえたレイアウトと、そうでないものとを見比べてもらったところ、65%の意思決定者は、前者がわかりやすいと回答しました。 つまり、スライドにチャートなどを入れる場合、対角線を意識した配置とすることで、相手にストレスなく読んでもらえる効果が期待できます。 対角線を意識しないレイアウト(上)と意識したレイアウト(下)の例(本書