司会が離婚に至る経緯を説明、離婚経験のある友人がスピーチをし、ケーキ入刀の代わりにハンマーで指輪をたたき割る――。こんな演出で進行する「離婚式」が話題となっている。 離婚式を手がけるのは日本初の離婚式プランナーである寺井広樹さん。きっかけは、大学時代の先輩が結婚2年で離婚したことだった。「結婚式はあるのに何で離婚式はないのでしょう」とかねてからの疑問をぶつけたところ、「あるわけないだろう」と笑われた。だが、その後で先輩が「でも、やってみたら何か変わるかもしれないな」とつぶやいたことが印象に残ったという。 その日のうちに、面識のあった先輩の妻にも電話し「離婚式をしてみないか」と掛け合った。はじめは難色を示していた二人だったが、「真面目にやってくれるなら」と了承。昨年4月に、初の離婚式が取り行われた。 その後、口コミで希望者が集まり、昨年は計6組が“挙式”。専用のサイトなどは設けず広告も一切行