辞任した白須次官は先週、「私どもに責任があるとは今の段階では考えていない」と言い放った。 その翌日には、太田氏が「人体に影響がないことは自信を持って申し上げられる。だからあんまりじたばた騒いでいない」と語った。 国民目線どころか、行政のやり方に問題はなかったと開き直るかのような「お役所目線」の発言だ。 悪しきポピュリズム。批判するなら、どのように責任があったかを記すことと、人体にどれほど影響があるかを指摘すべき。 こんなお粗末な対応を繰り返しておきながら、責任を認めようとしなかったのは、確かに辞任に値することだ。 お粗末な対応と責任は違う。それが辞任に結びつくほうが変。 太田氏は、中国ギョーザ事件について「国民がやかましい」と発言した。それを考え合わせると、国民を代表して行政を監督、指導するという、閣僚としての自覚に決定的に欠けると言わざるを得ない。 放言の言葉尻で政治家をバッシングするの