アフガニスタンで農作を地元に根付かせるために働いていた伊藤和也さんが,武装勢力に拉致され、殺された。身の安全が保障されない場所でのNGO活動は間違っていたのだろうか。命を賭しても,他者のために何かをするという、ぎりぎりの活動を私は容認したい。さらに、それに関連して,海外での自衛隊の活動で、人命の犠牲があってはならないという原則論に疑問を感じていることも書いてみよう。 事件の詳細はまだ明かされていない。それ次第でこの事件への見方は変わる可能性があるが、ペシャワール会はもっと早く撤退すべきだったという見方にくみしたくない。治安の悪化を見て、引き揚げさせようと思っていたところだったとも伝えられる。だが、起こるべくした起きたといえるのだろうか。むしろ拉致された伊藤さんを取り戻そうとして,地元の人々が大挙して山に入り,犯人たちを追い詰めすぎたとき起きた偶発的な事件だと見たい。ゆっくりと犯人側と交渉す