「Linuxの開発モデルは,別に新しいモデルじゃない。普遍的なものだ」---Linus Torvalds氏が来日した際,最も印象に残ったのは,彼のこの言葉だった。なぜなら記者は「オープンソース的な,多数による協業は,ソフトウエア以外の他の分野でも有効だろうか」というコラムを書き,そのことについて考えていたからだ。 昔からあるモデル,生物の進化のように 「Linuxは,何千人もの技術者が,誰にも命令されることなく協力し,1つの,きわめて精密なものを作り上げている。これは,人類の歴史上初めてのことではないか。このようなあり方が,ソフトウエア以外のもの作りや社会の問題解決にも広がるだろうか」---記者の質問に対し,Torvalds氏はこう答えた。「Linuxの開発モデルは,別に新しいモデルじゃない。新しいとすれば,それはソフトウエアの開発に適用したことだ」。この回答に,記者は少なからず衝撃を受け
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