一関市立一関図書館主催の図書館業務運営スタッフ養成事業「緊急雇用職員育成講座」が13日、同市田村町の同館で始まった。市内の10人が2011年3月まで14講義を通じ、図書館業務の知識と技術を身に付ける。 市の地域人材育成事業の一環として初めて開催。初回は図書館流通センター社員で県立図書館指定管理者総括の小林是綱さん、同副総括の菊池敏雄さんが講師を務め、図書館の歴史や役割、経営法について講義した。 このうち小林さんは「図書館は無料貸し本屋ではなく、地域の歴史の宝の蔵。地域資料を守り続けることは特に大切で、図書館員に歴史感覚は必須。その場限りでなく未来を意識するべき」と業務の重要性を訴えた。 今後は各種サービスや資料整理作業、図書館システムの在り方などを実践を交えて学ぶ予定。 同館によると、図書館職員の採用に当たっては業務経験者が望ましいが、経験機会が身近にないのが現状。研修の機会を設け