今月に入ってから、スタジオジブリの今後をめぐる報道が相次いでいる。ほぼ確定的な情報は、制作部門をいったん解体することだ。ジブリは、アニメーターなどを正社員として雇っていたが、今後はそれらを外注する体制になるのだろう。 ジブリが厳しい状況に陥っているという話は、実は数年前から複数の信頼できる情報筋から耳にしていた。それは「多くの正社員を維持するためには、一本あたり100億円以上の興行収入を上げ、さらに毎年映画を公開しなければならない」という内容だった。 事実、2000年代は2年に一本のペースだった作品もこの5年ほどはほぼ毎年公開されるようになっていた。今回の制作部門一時解体は、こうした情報をある程度は裏付ける結論だと考えられる。 「宮崎駿=スタジオジブリ」 スタジオジブリは、単なるアニメスタジオではない。子どもから大人まで、アニメや映画ファンではなくとも、「ジブリ」という名前を知っている。そ