建物の高層階に行くのに欠かせないエレベーター。ほぼ必ずといっていいほど、大きな鏡が設置されています。いったい何のためにあるのか? その理由が「意外だ」とネット上で話題になりました。身だしなみをチェックするためでも、痴漢などの犯罪防止のためでも、かご内を広く見せるためでもありません。その理由について、国土交通省や日本エレベーター協会などに話を聞きました。 設置は義務? そもそも、鏡の設置は義務なのか? 国土交通省総合政策局の安心生活政策課に聞いたところ、「駅などの公共交通機関については、新設する際の設置を省令で義務づけています。通常の建築物については法律や省令で定めておらず、各自治体が福祉のまちづくり条例などで定めています」とのことでした。 それでは、何のために鏡を設置するのか? その理由については「車いす使用者が乗り降りする際に、かご及び昇降路の出入り口を確認するためです」という回答でした