民営化から30年を迎え、インタビューに答えるJR西日本の来島達夫社長=大阪市北区で2017年3月16日、梅田麻衣子撮影 1日に発足30年を迎えたJR西日本の来島達夫社長(62)が毎日新聞のインタビューに応じ、利用者の少ない地方の路線については「本当に鉄道でなくてはならないのか。あるべき交通体系を考える議論が必要だ」と述べた。【聞き手・小坂剛志】 --民営化から30年を迎えました。 ◆鉄道の再生を果たそうと努力してきた。福知山線事故(2005年4月)は、もう一度安全を考える原点となっている。ただ、安全投資に必要なキャッシュを生み出さなくてはならない。鉄道事業なら新幹線と近畿圏で、非鉄道事業の成長も必要だ。