想像してみて欲しい。 山々に囲まれたド田舎の人気の少ない寂れたお堂に、小学五年生という多感な年頃の男子が、好意を寄せている可愛く年上でパンツ見せる事にも無頓着な女の子と放課後、夜遅くまで二人きりで過ごすことが多い環境がどれほど天国で地獄なのかを。 私なら毎晩寝れない夜を過ごす事になる。 そんな不憫な小学生であり、私が本作で一番感情移入してしまった大地葉というキャラは主役級ではなく、所謂脇役だ。 メインキャラでなくても、その人柄と無限に想像が出来るバックボーンから1人1人を愛せて、応援して、この映画の話だけでなく、これからの人生を歩む彼らをずっと見ていきたいと思ってしまう。 そして、予告では若い男女の恋愛がメインの様に見えて、おっさんおばさんの人達は自分には輝かしすぎて向いていない映画だと思うかも知れないが、それは勘違いだ。この作品は今まさに青春のど真ん中を走っている子供たちに向けてというよ