『買ってはいけない』は買っていいか? 【この文章を書いた動機について】 この本の「買ってはいけない」というタイトルを本屋で最初に見掛けたとき, そのわざとらしさに胡散臭いものを感じた。そして 週刊金曜日別冊という文字に, 了見の狭い本多勝一の例の 色合いで染められた代物だろうと思いながら目次を みると,なるほど,実名を個々に挙げながらその批判記事を書く あたりは受けそうなことだ。で,中の二三の記事を読んで見てあきれた。 科学的な無理解, 論理のすり替え,数字の意図的な誇張,うすっぺらい「良心的」いいわけ等々, どうにも話しにならない内容なのだ。ちょっと調べれば露呈するウソもある。 たいして問題視する必要のないものの害を針小棒大に誇張してみせたり, ちゃちな数字のごまかしで事態を大袈裟にみせたり, ちょっと付け足した結びで批判への逃げ道をつくったりと, およそ反