■強化された人民解放軍 中国共産党は人民解放軍を強化した。この事実は国際社会の軍事バランスを変えたのは事実。実際に中国の覇権は拡大し、中国の存在感がアメリカに近付いたのも事実。さらに経済力が増したことで、アメリカは中国を軽視できない。 これが中国共産党に自信を与え、中国を強国の一つとして世界の政治と経済に介入する土台となっている。だが中国は致命的な問題を抱えている。 ■中国共産党の私兵 人民解放軍は国家の軍隊ではなく中国共産党の私兵。だから人民解放軍は国家ではなく中国共産党に忠誠を誓う。これは軍隊運用でも国家の群体とは違いが出る。国家の軍隊は地方分権方式なので、国外で運用することを前提とする。 だが私兵の場合は中央集権方式になる。人民解放軍は北京を拠点とした私兵だから、中国各地に人民解放軍を直接配置する方式になる。つまり中国の他の省は敵地であり、王朝交代を狙う外国と同じ価値になる。 中国共