中国の悪しき伝統の一つ、それは「易姓革命」である。 古代より中国大陸では、人が集まれば力となり、反乱の種になった。中国には「天命の思想」と呼ばれるものがあり、ここでいう「天」とは、すなわち「民衆の心(支持)」を表す。 覇者は天命によって中華皇帝になれるが、天命が革(あらた)まれば王朝は消滅(=革命)した。 しかし中国共産党は歴史・伝統を否定しており、文化大革命(西暦1966-76年)では宗教・伝統・歴史を暴力で徹底排除した。中国共産党は近代的イデオロギーである社会主義・共産主義を掲げるが、それでも「易姓革命」の呪縛だけは逃れることが出来ない。 法輪功を恐れる 「法輪功」とは、伝統的健康法である気功を体系化した気功集団である。その思想の土台には仏教や道教がとりいれられているのだが、法輪功が宗教組織として機能しているとまでは言えない。それでも中国共産党が法輪功を敵視する理由は、「学習者」と呼ば