アベノミクスの成長戦略の一つの柱は、実現までは難航しているようだが法人税減税(時事公論)だが、企業優遇のために思えるせいか、消費税率の引き上げを伴うせいか、左翼リフレ派の人々には人気が無いようだ。しかし、目的について理解もせずに、批判している人々は多いように思える。後述する理由で賛否は色々とあると思うが、主唱者の意図する理論的背景は知っておいた方が良いであろう。 左翼リフレ派が目の敵にする新古典派経済成長モデルと言うのがある。かなりのバリエーションがあって相反する結論が色々と出てくるのだが、その中でもっとも素朴な代表例としてラムゼー・モデルと言うのがある。代表的個人と言われる、未来を予測できる同質の家計が集まっている経済で、税制が消費や投資にどのような影響を与えるかを考えるのに使われる。失業や家族の不仲も考慮されず、かなり素朴な世界なのだが、仮定を明確に理屈を理論整然と考えるのには都合がい