始めに自分が「エヴァ」に触れたのはおそらく1998年ごろだ。 その時の自分は9歳で、まだ精通もしていなかった。 ある日、隣の家の引っ越しを手伝いに行ったとき、その家の子から「手伝ってくれてありがとう。好きな漫画をひとつあげる」と言われ、なんとなく目に留まった「新世紀エヴァンゲリオン」の4冊を選んだのだ。そのときはまだ4巻までしか出てこなかった。 両親はあまり本や漫画を買い与えるタイプの親ではなかったので、自分はいつも小学校の図書館にある本ばかり読んでいた。だから漫画といえば手塚治虫の「ブッダ」と「はだしのゲン」しかない。そういう環境で読む「新世紀エヴァンゲリオン」は鮮烈で、劇的だった。一気にハマった。 その半年後くらいに、「この漫画は元々はアニメらしい」、ということを知った。祖母からもらったお年玉貯金を使ってビデオをレンタルし、数日間で一気呵成に全話を観た。面白かった。そして意味がわからな
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