新年度が始まり、ほぼ1か月が経とうとしているこの時期、疲れやストレスを感じる新入生や新社会人は多いのではないか。新しい「場」に適応していくことは必要だが、周りに合わせて“同調”するばかりでは息苦しくなってしまう。そうなってしまいがちな新生活を乗り切るコツを、共著書『同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか』が話題の作家・演出家の鴻上尚史氏が伝授する。(取材・構成/岸川貴文) * * * 新生活というのは「この先どうなるか」とワクワクする一方で、それとは裏腹の不安も抱えるようになるものです。僕自身も大学に入ったときには特に感じました。ただ、僕自身は周囲に簡単に同調することはなかったから、「同調圧力」をいろいろ感じました。 授業より演劇サークルの活動に熱を入れていたけれど、先輩たちの言うことが納得できなければ、言うことを聞かないばかりか反論もしたし、愛想笑いもしませんでした。 新入生のころ、先輩に
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