[東京 1日 ロイター] - 日本自動車工業会(自工会)の池史彦会長(ホンダ<7267.T>会長)は1日、独フォルクスワーゲン(VW)が排ガス試験を不正に逃れていた問題について、「公式見解ではなく、あくまで私見」と念を押した上で、性善説に立つ日本人の国民性などから判断する限り、日本メーカーではVWのような不正は「あり得ないと思っている」と述べた。都内で開かれた東京モーターショーの概要説明会見で答えた。 池会長は「一企業の行為が自動車業界全体の信頼を揺るがしている。非常に困惑しており、失望している」と話した。また、企業規模が拡大し、自動車の構造も一段と複雑になる中、「性善説だけでは不正のチェック漏れが起きる」可能性もあるとして、不正が起こりにくいガバナンスの仕組みやコンプライアンスを徹底させる対策が必要との認識を示した。