大阪維新の会の富田武彦大阪府議(大阪市東住吉区選出)が、ソニー生命保険の社員時代に、実在しない社内預金を顧客に紹介したことで不正に約300万円を預かったとして、同社から懲戒解雇相当の処分を受けていたことがわかった。富田氏は一時、府議と同社員を兼業していたが、現金を預かった時期については取材に「議員になる前と思う」と説明している。 富田氏は2011年に初当選し、3期目。ソニー生命によると、17年まで同社員を兼業していた。12年に「社員だけの特別利率の社内預金がある」と、実在しない社内預金をある特定の顧客に紹介し、約300万円を会社を通さずに個人的に預かったという。17年4月に退職し、同年9月に顧客からの指摘によって発覚した。預かったお金は退職前に返還されていた。他の不正な預かり金の事案はないという。 同社は今年3月、社内規定に違反したとして、富田氏を懲戒解雇相当の処分とした上、退職金の返還を