[東京 2日 ロイター] 経営不振に陥っている半導体大手ルネサスエレクトロニクス<6723.T>は、工場の半減や人員削減を柱としたリストラ策について3日に労使交渉を行い、同日中にも赤尾泰社長が記者会見し、正式発表する。複数の関係筋が2日までに明らかにした。 ルネサスはNEC<6701.T>、日立製作所<6501.T>、三菱電機<6503.T>の半導体事業を設立母体とし、各地に分散している3社の工場をそのまま引き継ぎ、十分な整理統合を進めてこなかった。過剰な生産体制をスリム化し、今後は約3割の世界シェアを握るマイコン事業に経営資源を集中する。 全国に19カ所ある工場のうち、高額な製造装置を使用して半導体回路をウエハー上に形成する「前工程」と呼ぶ工場が10カ所、組み立てや検査に多くの従業員を要し、半導体製品に加工する「後工程」と呼ぶ工場が9カ所ある。不採算拠点や小規模な事業所、老朽化した工場を