[東京 9日 ロイター] 経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクス<6723.T>は9日、2013年3月期は1675億円の最終赤字と3年連続で赤字だったと発表した。14年3月期の業績予想の開示は見送った。9月までに実施する政府系ファンドの産業革新機構主導による出資が完了した後に公表する。オムロン<6645.OS>の作田久男会長を会長兼最高経営責任者(CEO)として起用する人事も正式に発表した。 ルネサスは、革新機構やトヨタ自動車<7203.T>など主要取引先8社が9月末までに実施する総額1500億円の第三者割当増資を受け入れる予定。会見した鶴丸哲哉社長は、今期予想の開示を控えたことについて「革新機構などが進めている出資があってから適切な時期に開示したい」と説明。出資の時期については、海外での独占禁止法などの手続きが終了次第、「しかるべき時期に出資していただけると思う」と述べた。