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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (27)

  • 赤い「牙」を持つ謎の猛毒グモを発見、豪州

    猛毒を注入するための深紅の「牙」を見せつけて威嚇するジョウゴグモ。(PHOTOGRAPH BY MARK WONG, THE AUSTRALIAN NATIONAL UNIVERSITY) その日、動物学者のマーク・ウォン氏は、オーストラリア、ニューサウスウェールズ州のタラガンダ州立森林公園でいつものようにクモを探していた。大きな石をひっくり返すと、ジョウゴグモの一種(Atrax sutherlandi)の巣穴があった。 「棒で巣穴をつついてみると、クモが飛び出してきました。最初に目についたのは真っ赤な鋏角(きょうかく)でした」とウォン氏は言う。鋏角とは、クモの口にある鋏(はさみ)状の器官で、獲物に毒を注入するのに使われる。(参考記事:「「青仮面」の新種のクモを発見」) ふつうの A. sutherlandi の背中と鋏角は黒くて光沢があり、腹部は暗褐色か暗紫色をしているが、そのとき巣穴か

    赤い「牙」を持つ謎の猛毒グモを発見、豪州
  • 絶滅種のカエルを13年ぶりに再発見、エクアドル

    エクアドル、クエンカの山林に生息していることが判明したヤセヒキガエルの仲間(Atelopus bomolochos)。(Photograph by Alejandro Arteaga, Tropical Herping) 2002年に目撃されたのを最後に絶滅したと見られていたヤセヒキガエル属の1種(学名:Atelopus bomolochos)が、南米エクアドル、クエンカ近郊の森で生きていることがわかり、関係者を喜ばせている。 しかも驚くべきことに、新たに見つかった集団には、彼らの絶滅の原因とされていたツボカビの兆候が見られないという。(参考記事:「「カエルの楽園」で致死的なカエルツボカビを発見」) 再発見の意味は重い。なぜなら、このカエルは一帯に蔓延しているツボカビに、中南米で初めて感染が確認された種だからだ。 オレンジ色とオリーブグリーンの体色を持つカエルに大きな打撃を与えたツボカビは

    絶滅種のカエルを13年ぶりに再発見、エクアドル
  • スイカ、知られざる5000年の歴史

    スイカは昔から数多くの芸術作品に描かれてきた。画像はジュゼッペ・レッコ(1634〜1695年)の『果物のある静物』。ヨーロッパで最初に色付きで描かれた赤いスイカの図は、中世の書物『健康全書』に見られる。(Photograph by DEA, A. Dagli Orti/DeAgostini/ Getty) スイカを「天使のべもの」だと言ったのは作家のマーク・トウェインだが、スイカの祖先にあたる果物を口にしたなら、天使もすぐに吐き出したに違いない。スイカはもともと固くて苦い、薄緑色の果物だったという。イスラエルにある農業研究機構の園芸学者ハリー・パリス氏は長年の研究の末、5000年におよぶスイカの歴史を解き明かした。(参考記事:「ルイ14世を魅了したエンドウマメの歴史」) 祖先はどこに スイカの祖先にあたる植物がアフリカで生まれ、やがて地中海から欧州各地に広まったことは、専門家らの一致した

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  • イヌ属で150年ぶりの新種見つかる

    アフリカのキンイロジャッカル、実はオオカミの一種だった。タンザニアのンゴロンゴロ保全地域にて撮影(PHOTOGRAPH BY JASON EDWARDS, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 東アフリカとユーラシアに生息するキンイロジャッカルが、実は2つの異なる種で、その一方は新種のオオカミであるとする論文を、米スミソニアン保全生物学研究所の生物学者クラウス=ペーター・コエプフリ氏が、7月30日付「Current Biology」誌に発表した。 この新種はアフリカンゴールデンウルフと名付けられたが、オオカミ、コヨーテ、ジャッカルを含むイヌ属で新種が見つかったのは実に150年ぶりのこと。アフリカには、このほかにもタイリクオオカミ、エチオピアオオカミの2種のオオカミが生息している。(参考記事:「アフリカ最後のオオカミ」) 2種のキンイロジャッカルはほぼ同じ外見だが、ユー

    イヌ属で150年ぶりの新種見つかる
  • なぜ「うるう秒」ではトラブルが起きやすいのか | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    窓に映る時計と光の筋。チェコ共和国プラハにて撮影。(PHOTOGRAPH BY ABRAHAM NOWITZ, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 日時間の7月1日、時が止まる。でも、心配することはない。ほんの1秒のことだから。 地球の公転と私たちのカレンダーを合わせるためにうるう年が存在するのと同様に、地球の自転と時計を合わせるためにうるう秒がある。この種の微調整は、原子時計が発明されるまでは問題にならなかった。たとえば原子時計のひとつであるセシウム時計は、地球の回転に基づく時計よりもずっと正確に時間を測ることができる。正確さが異なれば、やがて2つの時計にはズレが生じる。つまり、地球の自転を基準とした時間と原子の時間を合わせるうるう秒が必要になる。 うるう秒は、協定世界時(UTC)の23時59分59秒(日標準時JSTの翌7月1日8時59分59秒)に追加される。

    なぜ「うるう秒」ではトラブルが起きやすいのか | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • ペットとして人気の吸血鬼カニ、新種と判明

    新種と判明したバンパイアクラブの1種Geosesarma dennerleは、紫色のハサミが自慢。(Photograph by Chris Lukhapu) 鮮やかな黄色い目を持つことからその名が付いたとされる淡水性のカニ「バンパイアクラブ」。以前からペットとして人気を博しているこのカニの仲間には、どこで採取されたのかがあやふやなものも存在していた。 ところがこのほど東南アジアで実施された調査によって、特に需要の大きい2種が新種であることが判明、学名Geosesarma dennerleとGeosesarma hagenと名付けられた。これらのカニは、インドネシア・ジャワ島のそれぞれ別の渓谷から発見された。 「今回のカニはある意味特殊なケースです。10年も前からペット市場に出回っていましたが、どこから来た種なのかがわかっていなかったのです」と、ドイツのアクアリスト(水槽での生物飼育の専門家

    ペットとして人気の吸血鬼カニ、新種と判明
  • 古代エジプト王の壮絶な死が遺骨から明らかに

    古代エジプトの王(ファラオ)、セネブカイの遺骨の分析が行われ、死亡時の状況が明らかになった。(Photograph by Josef Wegner, Penn Museum) 謎のベールに包まれていたファラオの遺骨を分析した結果、暴力にまみれた壮絶なその最期が明らかになった。遺骨は2014年に発掘されたばかりだった。 古代エジプトの王、セネブカイが生きたのは紀元前1650年から1550 年ごろで、遺骨が見つかったのはカイロから約480キロメートル南方にある聖地アビドスの埋葬地。2014年1月、まず4人のファラオの墓が見つかり、このうちの1人がセネブカイと特定された。 最新の遺骨の分析結果では、複数の敵からアヒルのくちばしのような形をした青銅製の斧で殴打されていたことが判明した。骨まで到達した傷が18もあり、頭蓋骨と背中への打撃が致命傷になったことがうかがえる。 米国ペンシルバニア大学の考古

    古代エジプト王の壮絶な死が遺骨から明らかに