「トイレを貸してほしい」。親切心につけ込んで玄関のドアを開けさせて屋内に侵入し、少女らに強姦を繰り返した大阪府門真市の男が逮捕された。「女の子が自分で鍵を開けるのを見て他に家族がいないことを確認した」と供述。裏付けられた3件の犯行はいずれも昼中に行われていた。性犯罪に詳しい専門家は「強姦魔は夜間にいきなり襲うという思い込みがあるが、昼間こそ警戒が必要だ」と注意を喚起している。(川西健士郎) ■鍵っ子狙う 大阪府警刑事特別捜査隊や四條畷署などの捜査で、強姦致傷などの容疑で逮捕、起訴されたのは、大阪府門真市江端町、無職、石若喜美夫被告(41)。被害届が出ていた3件の強姦事件について、警察の捜査が2月に終了した。 府警によると、1件目が発生したのは平成22年9月26日、日曜日の昼下がりだった。石若被告は四條畷市内の民家の玄関近くで女子中学生が帰宅するところをじっと見ていた。 「やれる」