東京都青梅市の「梅の公園」が「最後の見頃」を迎えようとしている。2度の大雪と寒さのため開花は遅れ気味で、全体では三分咲き程度だが、15日は多くの客でにぎわった。 2009年に市内で梅の木を弱らせる「ウメ輪紋ウイルス」が見つかり、防除のための伐採が進んだ。同公園は唯一の梅園として残り、今年も30日まで恒例の「梅まつり」が開かれているが、その後は全ての梅が伐採される。伐採後は最低3年梅の植樹ができないため、市は福寿草やスイセンなどを植栽し、梅の名所再生まで「花」をテーマとしたイベントを計画している。 ウイルスは人や動物に感染することはなく、梅の果実を食べても健康への影響はないという。(山本壮一郎)