日本IBMは3月9日、2006年度のソフトウェア事業戦略を発表した。就任3年目にして「ようやくソフトウェアのソの字がわかってきた」と自嘲(じちょう)気味に話す常務執行役員 ソフトウェア事業担当 三浦浩氏だが、世界中に57の研究開発拠点を持ち、2万2000人の開発者、1万3206の製品ラインアップを有する同社のソフトウェア事業の全貌を細かく把握するのは簡単なことではない。垂直統合型から水平統合型へと移行する同社全体のビジネスモデルの変遷の中で、ソフトウェア事業も確実にその姿を変えてきており、2006年度はその変化をさらに加速させることになりそうだ。 事業戦略のポイントは3つ。1つ目は“高付加価値ソリューションの普及促進”である。複数のミドルウェアにサポートサービスやコンサルテーションを組み合わせて提供するサービスを指す。SOAや企業改革法、ポータル、ITIL、ITLM(IT Lifecycl