【ワシントン斉藤信宏】ソフトウエア世界最大手の米マイクロソフトは1日、インターネット検索大手ヤフーに対し、総額446億ドル(約4兆7000億円)での買収を提案したと発表した。現金と株式交換の組み合わせによる買収提案で、ヤフーの株式を1株当たり31ドルで購入する意思があると伝えた。急拡大するネット広告などネット検索関連市場で独走する最大手、グーグルを追い上げる態勢を整えることが大きな狙いと見られる。 07年10~12月期に大幅な減益となるなど苦しい経営が続いているヤフーは「(マイクロソフト側からの)一方的な提案。取締役会が慎重かつ迅速に検討する」との声明を同日、発表した。巨額買収提案を契機にネットビジネスをめぐる覇権争いが激化しそうだ。 マイクロソフトの設定した1株31ドルの買い取り価格は、ナスダック市場で1月31日にヤフー株がつけた終値に62%の上乗せをした価格。ヤフー株主は持ち株を現金で