欧州連合(EU)から離脱する英国と一線を画し、EUへの残留を求めるスコットランド自治政府のスタージョン首席大臣は29日、ブリュッセルを訪問し、シュルツ欧州議会議長と会談した。ロイター通信によると、スタージョン氏は会談後、「EUに残ると決心している」と語った。 スコットランドは英国を構成する一地域で、EU離脱を問う国民投票では62%が「残留」に投票したが、結果は「離脱」。約2年前に行われた英国からの独立を問う住民投票は否決されているが、住民投票を再実施し、独立国としてEUにとどまる機運が高まっている。 キャメロン英首相は28日の午後だけEU首脳会議に出席し、各国から冷たい視線を浴びて帰国。スタージョン氏はそれと入れ替わる形でブリュッセル入りした。(ブリュッセル=山尾有紀恵)