コンゴの首都キンシャサで、政府への抗議デモに参加する人々(2016年9月19日撮影)。(c)AFP/EDUARDO SOTERAS 【9月30日 AFP】アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)の治安悪化が懸念されるとして、米国務省は29日、現地に駐在する米政府職員の家族に出国命令を出した。 国務省は「首都キンシャサ(Kinshasa)の複数地区やその他の主要都市で、市民による暴動が起きる可能性が高まっている」と警告。ただちに出国するよう米政府職員の家族に命じるとともに、米政府職員のコンゴ渡航もほとんどを中止したことを明らかにした。 国務省はまた、コンゴでは次期大統領選をめぐって野党側デモ隊と治安部隊との衝突が相次ぎ、死者や建物への被害が出ている事態に言及。「国内全域の交通インフラが非常に脆弱(ぜいじゃく)なうえ、治安情勢が悪化したため、キンシャサ外で米大使館が領事業務を遂行することは非常に困難」