オーストラリアでカンガルーの肉が人気を集めている。低脂肪でヘルシーというのが売り。温室効果ガスのメタンをげっぷで排出する牛などに比べてメタン排出が少なく地球温暖化防止につながるとの研究結果もあり、消費の追い風になっているようだ。 政府機関によると、2007年の食用カンガルー肉の生産量は1万7400トン。04年に比べて約70%増加した。多くは輸出に回されるが、国内向けも増加傾向にある。 シドニー市内の大手スーパーには、牛肉などと一緒にカンガルー肉が並ぶ。パッケージには、脂肪分が少なく高タンパクで鉄分が豊富との表示。値段は豚肉よりも高いが、牛肉よりも少し安い。他の獣肉よりも色は黒っぽいが、くせのない食感だ。(共同)