米メリーランド大学は米国時間2月6日,クラッカによるコンピュータへの攻撃について調査した結果を発表した。それによると,インターネットに接続するコンピュータには継続的に攻撃が仕掛けられており,調査に利用したコンピュータは,1日平均2244回の攻撃を受けたという。この数は,39秒に1回に相当する。また,推測しやすいユーザー名やパスワードをユーザーが使用している場合,攻撃が成功する確率が高くなると指摘している。 調査を実施したMichel Cukier助教授のグループは,「総当たり攻撃(ブルート・フォース攻撃)」を仕掛けたクラッカの行動と,侵入する際に試されたユーザー名とパスワードを分析した。セキュリティ設定の弱い4台のLinuxマシンをインターネットに接続してどのようなことが起こるかを記録した結果,多くの攻撃は,「辞書スクリプト」を使った単純なものであることが分かった。 辞書攻撃による侵入の試