32 今回は脱線。 台風2号が近づく中、俺達の岡本、および俺達の永野と芝村は3人、大声で天気を罵りながら雨風に打たれて歩いていた。 3人で歩くのは当然かつ不本意ながら、3人以外に飲む相手がいないのである。台風が迫る中で飲みに行くのは馬鹿じゃないのかと岡本が叫ぶ。 我は酒なしで生きる方が愚かだこのすっとこどっこいと叫び返した。 というか、大声でしゃべらないと風圧で何いってるのか分からない。 芝村:「この雨が酒だったら言うことないのに」 岡本:「それ以上言うと同意しそうだから黙れ」 永野:「どの店にしますか」 永野は端から馬鹿には付き合いきれんという感じであった。 この人物、ノリが悪い。が、しかし、この状況でどこでもいいから雨風しのげる場所がいいと言わないあたり、立派な人物かもしれなかった。 芝村:「当然ガーナ料理ですよ。いや、タイ料理でもいい」 岡本:「いやだ。俺は香草は嫌いだ。ついでに虫も