テレビ朝日(東京都港区)が東京国税局の税務調査で、2011年3月期までの2年間に約2億7300万円の申告漏れを指摘されたことが16日、分かった。このうち約3800万円は、取引先に番組制作費などの請求書を前倒しで発行させて経費を過大計上したとして、所得隠しに当たると認定された。 同社によると、国税局からは他にも、見積もりで計上した経費が多すぎたと指摘されたという。追徴税額(更正処分)は重加算税などを含め約9300万円。同社は既に納付を済ませた。 取材に対し、同社広報部は「指摘を真摯(しんし)に受け止め、今後も適正な経理・税務処理に努めていく」としている。